2014年8月25日月曜日

Android 2.3 Gingerbread 対応について

先日リリースした TheCompassでは、このプロジェクトとしては初めてAndroid 2.3の端末を動作対象から外した。
理由は、方位針の回転の動き(リアルタイムで回転角を付ける)がAndroid 2.3の環境では容易には作り出せなかったためだ。

踏み込めば再現できそうな感じはあったものの、この開発ではそこまでしなかった。

Android 2.3までを動作対象に含める、と言うのは実のところ開発工数・テスト及びバグフィックスの工数はかなり上がり、体感的にはリリースまでに要する時間は切り捨てた場合と比べ1.5倍に近く膨らむ。


今後の方針としては、基本的に Android4.0未満は動作対象から外すつもりでいる。
もちろん使っている方のいる限り、今後もアプリによっては可能な限り Android 2.3も動作対象させるようにするが、含めることによって開発に負担やボトルネックが生じると思われる場合は、思い切って切り捨てる。


以下のグラフはGoogleが公表している、2014年8月12日までの7日間に集計されたAndroid OSのバージョン別シェアだ。

http://developer.android.com/about/dashboards/index.html#Platform
Android 2.3 Gingerbread のシェアは13.6%となっている。
当プロジェクトで先にリリースした3つアプリはAndroid 2.3も動作対象であるが、インストールされた端末の統計を見てみると実感としてはもっと低い。
Googleのデータは全世界の統計だと思うので、日本では現役で利用されているほとんどの端末が4.0以上になっているのではないかと思う。


バージョンによる癖を把握して低いバージョンでも動作可能なようにプログラミングする、というのは プログラミングを行っている立場で言えば楽しくもある。
しかしながら、限られた人的資源の中でそこに力を入れるのは無駄である。
蓄えたノウハウも、そう遠くない将来無用のものになる。

だとすれば、どんどんと提供される新しい技術に目をやり、それを取り入れた開発にその分の労力を割り当てるというのが私たちの今後の姿勢だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿